相続問題を未然に防ぐためには

私の母は、祖父の遺産の相続をめぐって、非常に大変な問題の直面しています。
介護は母が行って、他の兄弟たちはお金も出さず、手も貸してくれなかったのに、祖父の遺言には全く価値のない家と土地だけを残して、別の兄弟には現金を遺していたというものでした。
更には、祖母の死亡保険は母の受け取り分だけ加入されていなかったのも発覚したのでした。
結局、祖母の方は「もし私に面倒を見て貰いたいのなら、ちゃんとしてほしい。
流石に空しすぎる」と言って死亡保険は全部母が受け取る事になったのでした。
母はその時ほど悔しくて切ない思いをした事は自分の人生においては無いと言います。
そして、そんな母は私たちに事ある毎に言います。
「財産分与の問題は、私の目の黒い内にきっちりと決めておきます。」と。
そして母は「私は男の子と女の子がいたとしても、男にだけ財産を残すような事は絶対にしないから」とも言ってくれます。
自分が辛い思いをしたから、そう言ってくれるのだと思います。
母は今、祖母の介護をしていますが、祖父と違って母にとても感謝しています。
私も、そんな辛い経験をして、自分の時はそんな思いはさせないと決めてくれた、優しく聡明な母に介護が必要になったら、絶対に面倒を見てあげるつもりです。
相続の問題は度々起こるものですが、大事なのは平等性なのだと実感します。
実際、祖父は母の兄に沢山とお金を遺したし、生前も沢山のお金を貸す、という名のあげるという事を行っていましたが、同居して欲しいと言った時には「嫁さんが居る俺には無理だし、家を売りたくない(その家の資金は祖父のお金)」と言って突っぱねられ、介護が必要になって病院に車で行くのに出してくれと頼んでも「嫁と子供と遊びに行くから」と言って断られていました。
そして母が面倒を見てもそれを当たり前のように思っていたのでした。
そのせいで、母が祖父に対峙する時はいつでも氷のような表情で、何も文句を言わない代わりに何一つ優しさを掛けないような感じでした。
それを見ていた私も、祖父に対して同じ態度でした。
そして祖母の介護では、そのような心の隔たりは全くありません。
確かに体力的に大変な作業ではあるものの、お互いが人間として尊敬しあっていて、やって貰っていることに対して感謝をし、それなりにお礼という形で持って財産を残すという事が決まっているからです。
私は現在、そう実感しながら祖母の介護の手伝いをしています。
そして将来は、その考えを信じて、母の介護も行えると思っています。

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